こんばんは!
今回、テレビドラマ「セクシー田中さん」のマンガ原作者とドラマ脚本家について、彼女らの人物像を追っていこうと思います。
・ドラマ「セクシー田中さん」原作者の突然の訃報
昨日からニュースになっている日テレドラマ「セクシー田中さん」に関する訃報、またその後の経緯はすでにご存じでしょうか。各メディアで色々と騒がれており、マンガ業界、映像関係者、その他のインフルエンサーまでもコメントを出すなど、影響が広がっております。
ドラマ版は昨年の12月24日に最終話を迎えたのですが、ドラマ脚本を務めた相沢友子(あいざわともこ)氏から、ドラマ脚本に関する、悩みや不満とも取れそうなコメントがSNSで発信されておりました。
Instagramで「最後は脚本も書きたいという原作者たっての要望があり、過去に経験したことのない事態で困惑しましたが、残念ながら急きょ協力という形で携わることとなりました」などと言及されています。
数日後に「最後は脚本も書きたいという原作者たっての要望があり、過去に経験したことのない事態で困惑しましたが、残念ながら急きょ協力という形で携わることとなりました」と投稿しておりました。
また、それに対して原作者の芦原妃名子(あしはらひなこ)氏も、自分の作品のドラマ化においての経緯、なぜドラマの最後になって脚本に携わることになったのかTwitterでの説明コメントが発せられました。
このあたりから、各メディアでも報道されるようになり、マンガ原作者とドラマ脚本家との対立があらわとなってきます。そして、1月29日、芦原妃名子氏の栃木県日光市内での自殺の報道がなされました(50歳没)。ご冥福をお祈り申し上げます。
その後、日テレからコメントが出されるも、あくまでも協議の上で脚本は作成されている、とのスタンスをとっており、また脚本家の相沢友子氏はSNSで問題のコメントを削除するなどの対応をしております。
そもそも、この話題の中心となっている芦原妃名子氏と相沢友子氏はどのような人物なのでしょうか。そこに焦点を当てていきます。
・「セクシー田中さん」のドラマ脚本家はどんな人?
相沢友子氏というと、これまで多くのテレビドラマや映画の脚本に関わってきた人物でした。
(相沢氏のInstagramアカウントには顔写真もあります)
代表作は2008年フジ「鹿男あをによし」、2022年フジ「ミステリという勿れ」、そして今回の2023年の日テレ「セクシー田中さん」があります。ただ、これまでの脚本の中で「原作クラッシャー」と称されることもあり、原作に対して賛否両論のある脚本を執筆してきたことでも有名な方のようです。
上述している「ミステリという勿れ」でも、主要キャラの改悪やマンガ原作ではなかった恋愛要素を入れたことによる批判的な意見がありました。ただ、このような改変はテレビドラマ化にあたって、過去にも多くの作品で見られてきました。必ずしも相沢氏だけの話ではないようです。どちらかと言えば、テレビ局再度からの要望もあるようでした。また、テレビの放映回数や時間の尺の問題もあり、多少なりの改変は必要になってきます。それをいかに原作の雰囲気やメッセージを壊さないようにしていくかが脚本家の仕事になってきます。
今回の「セクシー田中さん」に関しても、原作で描かれていたキャラがドラマでは性格が全くの別人のようになっていたり、作品内のいくつかのメッセージに関しても描かれていなかったりと、改変や削除が見られました。
このあたりについて、原作者の芦原妃奈子氏からも「まだ連載中の作品なので、原作に忠実に制作してほしい。」との要望を出していたのにも関わらず、毎回のように原作から逸脱した脚本だった、とのことでした。
このように相沢氏は脚本家としては多くのテレビドラマや映画に関わっている著名な方ですが、脚本化において原作者やそのファンから色々な意味で注目を浴びている人物のようです。
マンガ原作のドラマ化はこれまでも多くの作品で見られてきましたが、成功した作品も多くあります。私が思い出すのは「ジョジョの奇妙な冒険」のスピンオフ作品になる「岸部露伴は動かない」があります。
原作の漫画とドラマを見比べたことがある方はご存じでしょうが、このドラマ化はかなり改変がなされているのに、高い評価を得ております。例えば原作では「スタンド」と言われる守護霊のような存在があるのですが、ドラマではそれを思い切ってカットしております。ただ、それでも作品のもつミステリー性やカッコよさを失わずに、ファンも納得するような作品になっております。「マンガのドラマ化において大事なのは、忠実な実写化よりも作品に対する翻訳が重要」といった言葉を聞いたことがあります。深い愛情をもって、その作品や原作者のメッセージをとらえた上で脚本作りをしてほしい、というのがファンの本音でしょう。
・「セクシー田中さん」のマンガ原作者とはどんな人?
芦原妃奈子氏は、1974年生まれ、兵庫県出身の女性漫画家でした。2005年の作品「砂時計」がTBSでドラマ化、さらにその後に映画化されております。また、2013年には「Piece」で小学館漫画賞受賞、同年に集英社で「Bread & Butter」の連載と作品を出し続け、2017年から小学館で「セクシー田中さん」が連載されました。
しかし、今回の原作者の死去により、2024年1月号で絶筆となっております。この「セクシー田中さん」は2023年8月時点で単行本の累計部数が100万部を突破しており、とても人気のある作品でした。
今後、日テレやドラマ制作陣、そして脚本の相沢氏の言動に注目が集まっております。また、大きな動きがありましたらご報告していきますね。それでは!
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